日本獣医動物行動研究会では、2018年2月16日に開催した研究会総会に於いて、体罰に関する声明を採択いたしました。声明文及び補足資料について発表いたします。
体罰に関する声明
日本獣医動物行動研究会は、飼い主、トレーナー、獣医師など動物にかかわる人が、家庭動物のしつけや行動修正のために「体罰」を用いること、またこれを推奨する行為に反対します。
体罰は一種の暴力であり、動物福祉を侵害する行為です。動物は体罰を受けることにより身体的だけではなく精神的な苦痛をも感じます。
私たちは、体罰に依ることなく科学的な根拠に基づき、動物福祉にかなった効果的で持続性があるしつけや行動修正の手法を開発・研究し続けること、それらを社会に発信・啓発し続けることに邁進します。
補足資料
本研究会では、本声明の内容を理解しやすくするために、以下のような補足資料を準備しております。
- 資料1)体罰とはなんでしょうか
- 資料2)体罰はなぜいけないのでしょうか
- 資料3)動物福祉の指標「5つの自由Five Freedoms」は、次のとおりです
- 資料4)家庭動物の問題行動を予防するために、次のことを推奨します
- 資料5)飼育動物の問題行動でお困りの飼い主さんには次のことを推奨します
- 資料6)家庭動物の問題行動について相談された獣医師には次のことを推奨します
- 資料7)日本獣医動物行動研究会は、行動診療に際して問題行動に対して次のように対処することを推奨します