今回は、痛み研究会の会長である枝村一弥先生(日大獣医外科学研究室准教授 日本小動物外科専門医)
をお招きして、「痛みと行動変化」というテーマで皆様とのディスカッションを交えながら学ぶ機会と
させていただきました。
疼痛性攻撃行動と攻撃行動の鑑別にあるように、痛みにより攻撃性が増したり、不安徴候が
出たりと、痛みは行動診療において切り離すことができない異常だと思います。
〇痛みによるものだというサインをどこで見分けるのか?
〇どのような行動を犬・猫が取っていたら、どこの部位に疼痛がある可能性が高いのか?
〇診断的治療を行う場合に、どの鎮痛薬がどう作用し、治療経過をどう読み取るべきなのか?
臨床の現場では悩むことがあると思います。
セミナーに参加することで、その解決策の一助となり、臨床の現場に戻った時に犬・猫の行動変化による
訴えを今まで以上にキャッチできるようになればと考えて企画しました。
以下、総会時教育セミナーの内容になります。
2020年2月21日(金) 13:00〜16:00・・・例年より1時間早くなっております。ご注意ください!
一部:「犬および猫における痛みと行動変化」枝村先生によるご講演(1時間程度)
二部:実際の症例の動画を見ながら治療経過を踏まえ、フロアとディスカッションを行います。(100分程度)
予定している症例としては
①排尿痛からの全般性不安障害を呈した猫
②馬尾症候群による痛みから全般性不安障害に陥ったチワワ
③横になって寝ることができなくなった柴犬(疼痛ではなく、精神的要因が原因だったもの)
を考えています。
(予備症例として、猫の知覚過敏症候群の1例)
司会進行:和田美帆
コメンテーター:枝村先生・入交先生・水越先生
以上です。
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。